■特徴
高麗人参は、朝鮮人参、薬用人参、御種人参の名前でも呼ばれる漢方薬の雄だ。 ウコギ科の多年草に属する植物の根を乾燥させた生薬で、疲労回復、強壮、強心、鎮静等万能に近い効果を持つとされ、滋養強壮薬の代名詞にもなっています。 東洋における人参の利用は紀元前から行われていたとみられ、2000年前に著された中国漢方医学の原典にもその記載がされています。 日本には739年に伝わり、御種人参の名で長く栽培されてきましたが、今ではほとんどが韓国や中国から輸入されています。 長い歴史の中で認められてきた数々の薬効は、サポニンの一種であるジンセノサイドやビタミン、ミネラルが統合的に作用する為と考えられています。科学的な研究によれば、鎮静と興奮の相反する薬理作用を併せもっていることが明らかになっており、これが、肉体と神経の両方の疲労回復や機能強化にうまく働いて体力向上や免疫力の強化、つまりは滋養強壮に結びつくと推測されています。 ニンジンには実に様々な生理活性機能が認められていますが、ガンや生活習慣病の予防につながる抗ストレス、抗腫瘍、抗血小板凝縮集、免疫強化、善玉コレステロール増加、血糖降下等の作用もあり、強壮薬の枠を超えた現代においても注目すべき生薬といえましょう。 高麗人参と同じウコギ科のアメリカニンジンンは、集中力を高め、頭をすっきりさせる作用が高麗人参よりあるとされています。
■種類 乾燥根スライス、粒、粉末、錠剤、カプセル。
■飲み方 乾燥高麗人参参根は1日9g相当摂取します。 抽出物として1日3gが目安です。 服用の仕方や量の摂りすぎで血圧の上昇や出血、興奮、下痢等の症状が出ることもありますので、用法を守ります。 妊婦や授乳期間中は避けたほうが良いです。
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