■特徴
月見草の種子から摂れる月見草油（英名ではイブニングプリムローズオイル）には、
必須脂肪酸が多く含まれています。
γ-リノレン酸が多く含まれています。　γ-リノレン酸は母乳にも含まれている脂肪酸で、
本来は植物油脂に含まれるリノール酸が体内の酵素の働きで代謝されてできます。
ところが、食生活の乱れや加齢により、この代謝に必要な酵素の働きが鈍って、
γ-リノレン酸が不足することがあります。
γ-リノレン酸は皮膚の健康に欠かせない成分で、
アトピー性疾患はこのγ-リノレン酸の不足が原因の１つともいわれています。
その補給は通常の食事から難しい為、月見草を原料としたサプリメントが有効です。
アトピー性皮膚炎の子供に行った月見草油とオリーブオイルの臨床実験によれば、
月見草油の摂取グループに明らかな症状の改善がみられました。
また、アトピー性湿疹の患者に対する実験では、多くの患者に改善効果が見られたうえに、
副作用の報告もありませんでした。
こうしたアレルギー性の皮膚疾患に対する効用に加え、血管拡張作用や血栓を抑制する働きがあり、
高血圧や動脈硬化の予防にも有効とされています。
また、女性ホルモンの代謝にも作用しますので、生理痛を緩和したり、
更年期障害の改善にもすすめられます。
更に、コレステロール低下作用やアルコールの代謝をよくする働きもあり、
糖尿病やリウマチ、肝機能の強化にも利用できます。

■種類
サフラワー油と配合している製品もあります。
γ-リノレン酸の含有量を見て選びましょう。